PSO2_ABCD

PSO2であったことを、よにんとひとりで、日記に

交換から始まる、コーディネート

2015.01.26 夜 【Dan】

 

その日、予告襲来には間に合わず、
緊急任務のクールタイム期間中にログインしたあたしは
いつも適当に倉庫に押し入れていた装備品達を整理していた

特殊能力がいいものは合成して、更に中間素材あたりまで進めておき、
不要なもの、高額で売れそうなものはショップへと出品

 

そんな中、ひとつのウィスパーが入った

 

 「煖ちゃそー

 

昨年末にクラフト依頼を受け、
マイルームで話し込んだのちに仲良くなった新しい友人

フレンド登録した後でも、
一緒にマガツ討伐緊急に行ったり、服の話・装備の話で盛り上がったりしていた

先日の事の話も程々に、

 

 「そーだ、試験パスおめっと

 

そう、無事昨年末から必死に時間を割いていた試験が無事終わり
結果は合格だった

その時間を割く為に年末にはほとんど遊べてなかったが、
格通知後真っ先に連絡を入れていたのだ

その連絡後、マイルームに合格祝いのプレゼントと、
その目の前にトラップとしてオリ・オリを設置したのも、彼女だ

 

オリ・オリに閉じ込められてプレゼントに手が届かずヒーヒー言ったこと
オリ・オリの中で目隠しとかどう?とか
そういうアクセ談義なんかに話題が移りつつ、ふと彼女が尋ねる

 

 「煖ちゃん今どんな格好してんの?

 

ふいに聞かれ、どう応えようか悩む

今は背中に背負ったグランファルに併せて黒のオールブリンクを着込んでいた
オールブリンクが一番似合ってるのはぶら子で、
更にグランファスも彼女のモノだったのだけど
あたしもハンターを上げる為に少し拝借していたのだ

でもオールブリンクじゃ面白くないしなって思っちゃうあたり、捻くれモノ

 

白の民

 「えー


ちょこっとだけ嘘をついてみて反応を見る
しかし、返されたのは

 

 「みして!

うそだよ!w

 

なんで街中で白の民スーツ来てドゥドゥ前で踊らにゃなんないのさ!
(そこまで言われてません

 


数分後…
彼女のルームへと向かっていた。白の民スーツを持って

あの嘘をついた直後、
白の民スーツをビジフォンで見てみたら意外と安かったので衝動買いしてしまったのだ

それで実際に着てみる?という話にもなり、
彼女のルームに向かうことになったのだ

いやはや、嘘から買ったスーツ…とは…

 

ルームで彼女が出迎えてくれる

彼女のルームでまずは白の民スーツ、
その後ボディペイントやコスチュームの話
そしてアクセサリーの話にまで進む


こういう、見た目の話をイロイロと出来るのは、
新しいアクセサリーの使い方とか気付けるし、何よりも話してて楽しい

アクセサリー談義でひとつ思い出し、それについて話題を切り替える

 

頂いたピアスというかイヤリングか
 あれ誰に使えばいいかな?

 

先に書いた合格祝いの品が、白い雪の結晶を模したスノーイヤリングだった

先月のクリスマスプレゼントも同様だが、
大体アクセサリーのプレゼントにはどのキャラクターで使えばいいか、
贈り主に相談するようにしている

 

 「煖ちゃんは?

 

真っ先にあたしが指名された

彼女と最初に出会ったのもあたしだったので、
あたしをイメージしてプレゼントだったのかなと思いつつ
あたし自身もこのイヤリングを使いたいなと思ってたので、嬉しい

 

 「そんな悩まなくていいよw

 

と笑いながら答えてくれる彼女に御礼を述べ、アクセサリーを登録する
氷関係では他にもアクセあった気がする…登録してなかった気はするけど


後でアイス関係コーデを考えてみようっと

 「スノーコサージュってのがあるんだけど、合わせるのが難しいんだ

 

ああ、そのアクセサリーは知っている
自分では登録してなかったけど、昨年のプレゼントで別の人に贈っていた

スノーイヤリングや服のカラー名「雪」等からして、
雪系のものは大体白色を基調とするのだけど
このスノーコサージュのみ、薄い青色を基調としていた

確かに他の氷系統と合わせ難い感じはする
彼女がアクセサリをその場で交換し、コサージュを見せてくれる

 

 「これ!

そうそうそれそれ!

 

髪の上に青色の雪の結晶が大小2つ、可愛く並んでいた

彼女の髪は金髪、というかかすみが入った金色で、あたしは月色と表現している
彼女自身もその抑え目のブロンド髪を大層気に入っているらしく、
月色の表現には喜んでくれていたな

あたしはその髪色に青いアクセサリがとても似合ってると思っていたのだけど

 

 「金髪には合わないっぽい

 

と少し不満げだった

 

そーかなあ、水色の服なら合いそうだけど

 「なんかいいコーディネート考えてくれー

 

そんな突然言われても!と一瞬思ったが
実はスノーコサージュの青色に少し心当たりがあった

この前、ぶら子が染め直したエイディルール
…あの色とすごい似てる

 

落ち着き目な、青と藍の中間のような色

あの色と、腕の朱色、ブーツの黒と緑のライン
その服ならこの青いコサージュにぴったりじゃないかなとは気になっていた

 

悩むそぶりを見せつつ、
そのエイディルールを倉庫から引っ張りだし、彼女にトレードする

試しに袖を通してみた彼女が瞳を輝かせる

 

 「おーーーー

 「いい!いい!

 

この二言だけであたしの内心はガッツポーズである
そして、本当に、可愛く着こなしてた

落ち着いたブロンド髪に抑え目の青い服、それに併せた青いコサージュ
全部が丁度良い塩梅の落ち着き目で綺麗に収まった、可愛らしい女の子だった

 

いいじゃーんw

 「めちゃかわいいじゃん!

 

素敵にコサージュを付けこなした彼女は小躍りしている
しかしこの可愛い小悪魔、

 

 「これもらっていいのか

ちげーよ!

 「一応かえすか

一応かよ!

 

あんまりにも可愛かったので持っていかれるのもやぶさかではなかったけど、
ぶら子のお気に入り服だからね、家庭内平和の為に返して貰った

 

他にも似合いそうな服を2,3点、試着して貰ったけれど
エイディルールのハマり具合に勝るものはなさそうだった

他の試着途中にも

 

色はあってるけどエイディルールほどでもないかあ…

 「エイディルールはすごくよかった

うん、あたしもエイディルールが良かったと思う

 

なんて、エイディルールトークに戻ることもしばしばな程だ

 

結局その後、武器の氷属性の話とか間に挟みつつ、試着を続けたが
より良い服の組合せには至らなかった

 

緊急告知のアナウンスが出て、時間をイヤでも見させられる

 

 「緊急いくの?

いやーそろそろ寝るよ、まだ週初めだしねw

 

楽しくても、休みはしっかり取らないと…週末に立ち行けなくなるしw
彼女も、そろそろ落ちるということでここでお開きになりそうだった

 

…最後の最後まで悩み、でも決意を固めて、

 

あー、じゃ折角だし

 「うん

このエイディルール、持ってて貰おうかな

 

突然だったけど
うん、ぶら子、ごめんな
でもあれだけ似合ってるとね、
今後彼女に着て貰いたいなって思っちゃって…

それを察したのか彼女も素直に

 

 「預かるよー

 「あ、でもちょいまって

 

彼女も倉庫へとアクセスし、何かを物色している…

 

 「いいものがあった

 

にこにこしながらトレードに応じ、エイディルールの代わりに差し出してくれたのは

 

おや…

 おおう…w

 

属性変化触媒の氷属性

試着会をしながら、話していた氷属性変化触媒の高騰
あたしがひとつ、武器を氷属性に替えたいなという話をしていたのだけど
それで自分の倉庫の手持ちを思い出して、
差し出してくれたみたいだった

 

この差出には、こちらもにこにこして

 

OK じゃーこれありがたく使わせてもらうよっ

そちらもエイディルール気兼ねなく使っちゃって!

 

これで預ける、じゃなく、交換になった

 

 「いえーい

 

交渉成立に喜び、早速着なおす彼女
うん、やっぱり似合ってて、交換を持ち出して良かった

 

彼女が今度、このエイディルールを
より自分好みのコーディネートに取り込んで見せに来てくれる時

あたしも氷属性にしたいと言っていた武器を鍛えて
ちゃんと見せられるようにしておかないとな…

 

交換から始まる、コーディネート

武器でも服でも、それは自分で見つけたモノとは違った価値が出て、思い出が残る

 

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